悩んでいることがあって、さいきん「生きる意味」ってなんだろうと考えることが多くて。そんなときに「生きる意味」を示唆してくれるような映画がないかなあ
そんなときにおすすめの映画を紹介するね
【この記事で伝えたいこと】
- 「生きる意味」を考えたいときにぴったりの映画をわが家の5段階評価つきで紹介
- それぞれの映画のレビューや無料動画情報をまとめた記の紹介
うちは自宅のテレビで家族といっしょに映画を楽しむことがほとんどだよ。出かけなくてすむから便利だよね
おすすめの作品を順番に紹介していきます。
ご自宅やご自分の端末で、ぜひご覧ください。
世界一キライなあなたに
イギリスの作家ジョジョ・モイーズが2012年に発表し、40カ国以上で翻訳されてベストセラーとなった恋愛小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」の映画化。
一見すると若い2人の恋愛映画ですが、事故で障害をもった男性の人生を通じて「生きることの意味」を考えさせる良作です。
テーマ自体はちょっと難しいんだけど、ぜひ子どもたちと一緒にみて家族で議論をするきっかけにしてもらいたいな
際どいシーンもなさそうなので、お子さんも安心して観られますね
うっとりする恋愛ドラマをとおして「生きることの意味」「死ぬことの意味」を考えさせる映画。事故にあって障害をもつことになった主人公のウィルの生活は、現実世界ではもっと厳しくて残酷なのだと想像できるので、甘美な映画の世界との落差が少しだけ気になるかな。とはいえ、エド・シーランの挿入歌もふくめて見どころ満載で心からおすすめできるよ
「生死を扱うテーマが子供には少し重い」のと、特にラストで日本人には一般的に馴染みのうすい課題が描かれているので、ひょっとしたら「子供には自分の中で消化するのが少し難しい」かもしれない。ただ保護者と一緒にみて視聴後に話し合うことで理解を助けてあげることもできるからね。ぜひお子さんと一緒にみてね
わたしは、ダニエル・ブレイク
イギリスの地方都市を舞台に、市井の人々の格差や貧困、行政の官僚主義を批判的に描いた作品。
物語はずっと淡々としたタッチで進んでいくんだけど、それが逆に、現実感をもって感じられて、社会の理不尽さに自然と怒りがわいてくるよ
イギリスの世界的巨匠ケン・ローチ監督が手がけ、カンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」を獲得した名作ですね
淡々とした日常の描写をつうじて、イギリス社会が抱える深刻な貧困問題と、本当に困った人に支援を手を差し伸べない福祉行政の官僚主義を鋭くえぐった作品。絶望的な描写が続いて悲しくて、そしてイライラが募るんだけど、「人間が尊厳をもって生き抜く」ことの大切さを教えてくれる名匠ケン・ローチ監督の不朽の代表作だよ。絶対におすすめ!
福祉行政の役人とのやり取りとか、社会経験のないこどもには少し理解が難しい描写がつづくので、小さなお子さんにはハードルが高いかもしれないけど、貧困は日本でも根深い問題だし、官僚主義をめぐり社会の理不尽さの片鱗でも子どもたちに分かってもらえたら、こんご生きるうえでの糧になるはず。無理してでも一緒にみて、家族で議論するといいかな
ビリーブ 未来への大逆転
弁護士として性差別の撤廃に尽力したルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg)氏。
若いころは自らも差別と闘い、米最高裁判事を務めた晩年はリベラル派判事の代表的存在としてアメリカ社会で大きな影響力を持ち、2020年に惜しまれつつ亡くなった彼女の実話に基づく映画。
女性だけでなく、男性にとっても観るべき映画。自分の信念を貫く尊さをあらためて考えさせられる映画だよ
さまざまな差別にめげずに死ぬまで闘い続けた彼女の人生をみていると、ささいなことで悩んでいるのが馬鹿らしくなってきます
いやー、まだまだ女性差別が激しかったであろう当時の司法界で、あれだけ意思を曲げずに女性が活躍したんだから、そうとうな意思の強さだよね。悩みごとがあって自分の意思が揺らいでいる人には、ぜひおすすめする映画だよ
性にせよ、人種にせよ、実力があるのに能力とは全く別の理由で活躍できないなんて本当に悔しいよね。社会にはそういう現実もあるということも子どもたちには知ってほしいし、負けずに成功した人もいるってことも、なおさら知ってほしいよね
黒い司法 0%からの奇跡
米国で冤罪(えんざい)の死刑囚を支援するために奮闘する弁護士の実話を映画化したヒューマンドラマ。
人は人を、かくも残酷に差別できるのか―。
この世界に生きる1人の人間として、絶対にみてほしい映画です。
「真実」と「希望」のために困難に立ち向かっていく主人公たちの姿に勇気づけられたよ!
高いハードルに直面してもあきらめない姿は子どもたちにも観せたいところだよね。テーマが少し難しいけど、そこはボクたち親が解説すれば大丈夫
ハリエット
人を人とも思わない扱いをするアメリカ南部の無慈悲な奴隷制が映画のテーマ。
奴隷制は歴史の話だと思いがちだけど、人種差別の問題はいまの社会にも根強く残っているからね。この時代に生きる者として、ぜったいに観ておくべき映画だよ
主役のシンシア・エリボ氏はミュージカル女優。彼女のうたう主題歌は低音ボイスで心に響きます
アメリカの奴隷制の知識がないと少し映画に入りにくいという面はあるけれど、命からがら追っ手から逃げ、差別にめげず同胞を助けるため人生をささげた彼女の生き様に心が震えてくるよね
上に書いたように話がちょっと難しいけど、この広い世の中でいったいどんなことが起きていたのか、子どもたちにも知ってもらいたい。観てほしい映画だよ
マンデラ 自由への長い道
南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)撤廃に人生を捧げたネルソン・マンデラ氏の自伝の映画化。
私たちがこの映画をみた2020年は米国発の人種差別反対運動「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命も大事だ)」が注目された年。
アパルトヘイトも人種差別を象徴するテーマだからね。家族の関心も高かったので、観てみたよ
27年も収監されながら前を向き続けたマンデラ氏の生き様に勇気をもらえそうですよね
世界各地で、いまだなくならない人種差別問題。その一つの象徴だったのがアパルトヘイト問題で、生涯をかけてあらがい続けたのがマンデラ氏だよね。彼の人生に学ぶことは多い。でも濃密な人生を短い時間に詰め込みすぎたきらいがあるかなあ
グローバルな時代になるにつれ、今の子どもたちも将来的に海外で働くケースが増えるよね。そうすると、やっぱり差別を受ける機会があるかもしれない。もちろん差別する側に回ってしまうリスクもある。だから、差別と闘ったマンデラ氏の人生を観て、なにかを感じ取ってもらいたいよね
プーと大人になった僕
「くまのプーさん」に出てくる少年クリストファー・ロビンが大人になったあと、プーと奇跡的に再会したことから展開する感動的なストーリー。
大人になって忘れがちになっていた「大切なこと」を思い出すきっかけになるいい映画だよ
わが家の感想と評価をかんたんにお伝えします。
児童小説「くまのプーさん」やディズニーの世界観を保ったまま、大人がみても、忙しい毎日の中で忘れがちだった「人生における大切なもの」を思い出させてくれる温かい映画
ありえない設定ではあるけれど、とくに毎日の仕事や勉強で忙しいかたに観てもらいたい映画だよ
とにかく映画に出てくるプーが愛おしい。ふだんはクールな感じの中学生の娘も、ところどころで「かわいい!」「かわいそう!」と思わず漏らしてしまうほど。
映画の大きなテーマは「『人生の大切なもの』を大人に思い出してもらう」ということだと思うけど、子どもたちも何かを感じ取ってくれるんじゃないかな
わたしは、ダニエル・ブレイク
イギリスの地方都市を舞台に、市井の人々の格差や貧困、行政の官僚主義を批判的に描いた作品。
物語はずっと淡々としたタッチで進んでいくんだけど、それが逆に、現実感をもって感じられて、社会の理不尽さに自然と怒りがわいてくるよ
イギリスの世界的巨匠ケン・ローチ監督が手がけ、カンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」を獲得した名作ですね
淡々とした日常の描写をつうじて、イギリス社会が抱える深刻な貧困問題と、本当に困った人に支援を手を差し伸べない福祉行政の官僚主義を鋭くえぐった作品。絶望的な描写が続いて悲しくて、そしてイライラが募るんだけど、「人間が尊厳をもって生き抜く」ことの大切さを教えてくれる名匠ケン・ローチ監督の不朽の代表作だよ。絶対におすすめ!
福祉行政の役人とのやり取りとか、社会経験のないこどもには少し理解が難しい描写がつづくので、小さなお子さんにはハードルが高いかもしれないけど、貧困は日本でも根深い問題だし、官僚主義をめぐり社会の理不尽さの片鱗でも子どもたちに分かってもらえたら、こんご生きるうえでの糧になるはず。無理してでも一緒にみて、家族で議論するといいかな
家族を想うとき
イギリス東部の一般的な街を舞台に、宅配ドライバーや介護士としての日々の労働に振り回され、崩壊の危機に瀕する家族のさまを描いた社会派映画。
普段なにげなくAmazonの宅配を多用しているんだけど、そのうらで過酷な仕事に従事している人がたくさんいるという現実を突きつけられ、自分に何ができるのか、できないのか、いろいろと考えさせられる映画だよ。現代に生きる者として、必ず観るべき映画だよ
上で紹介した「わたしは、ダニエル・ブレイク」と同じで、イギリスの社会派映画の世界的巨匠ケン・ローチ監督の作品ですね
うまく言えないけど、もう衝撃的な内容。生きるための労働、家族のための労働なのに、働けば働くほど身も心も削られ、家族の余裕がなくなり、みなの心が離れていく
登場人物の家族の1人の言葉にハッとする。「息ができない」。なにか特別なことが起きたわけでなく、日常の暮らしのまっただ中にいるだけなのに、息が苦しくなる過酷な状況
映画の途中で主人公夫妻の娘がしでかした行動に、胸がしめつけられる。淡々とした展開が、逆に物事の深刻さを浮きだたせる。ケン・ローチ監督はすごい!
社会の過酷な現実を淡々と冷徹に描く映画。子どもたちには少し難しい話かもしれないけれど、小さなころから社会の現実を知ることは重要
特にいろんな意味でめぐまれた環境にあるお子さまには、ぜひとも観てもらいたい。社会はそんなに甘くないのだということを知ってもらうために
ヘアスプレー
アメリカの首都ワシントン郊外の1960年代のボルティモアを舞台にした青春映画。
同名のブロードウェイ・ミュージカルを映画化したものなので基本的にミュージカル仕立ての楽しい映画なのですが、中身は当時の「人種差別や外見差別への抵抗」をテーマにした意義深い映画でもあります。
楽しくて、それでいて考えされられて、ときおりしんみり考えされる良作だよ
わが家の感想と評価をかんたんにお伝えします。
「ミュージカル映画の軽やかさや楽しさ」と「差別問題を扱う重厚さ」を兼ね備えた傑作
もともとはロンドンのウェストエンドでミュージカル版を観る前の予習として自宅で観たんだけど、主人公の愛くるしさと意思の強さにも惹かれて最後まで楽しめたよ
「世界はどんどん変化している」「人と違うのがいい」「生きる喜びにハロー」などなど、メッセージは目新しいものではないんだけど、映画のテーマやストーリーとマッチしていて自然と心に突き刺さる感じだったよ
映画の途中で主人公の両親が二人でうたう場面はわれわれアラフィフ世代にも響く内容。たがいに年を取って衰えていっても、老いも含めて相手のよさを確かめ合うような歌詞になっていて、しんみり聴いていたよ
人種差別問題自体は難しい話だけど、ミュージカルタッチで親しみやすい雰囲気だから子どもたちでもすんなり入ってこられる映画だよ
人種差別だけでなく、主人公をみても分かる通り、見た目による差別への抵抗もテーマになっているので、学校や放課後の活動にも当てはまる身近なテーマという点もいいよね
どんな困難があっても、他人がとやかく言ったとしても「自分の正しいと思う道を進め」というメッセージが映画に込められているんだ。映画を貫くこのポジティブなトーンも、お子さまを持つアラフィフ世代にぜひともみてもらいたいと思う大きな理由だよ
まとめ
この記事では、「生きることの意味」をあらためて見つめ直したいときに適していると考える映画を紹介してきました。
どの映画も実際に妻や子どもたちと観て、みなさんにおすすめしたい作品ばかりです!
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