差別問題に関心があるんだけど、こうした問題を扱ったいい映画はないかなあ
そんなときにおすすめの映画を紹介するね
【この記事で伝えたいこと】
- 差別問題をテーマにした映画をわが家の5段階評価つきで紹介
- それぞれの映画のレビューや無料動画情報をまとめた記の紹介
うちは自宅のテレビで家族といっしょに映画を楽しむことがほとんどだよ。出かけなくてすむから便利だよね
おすすめの作品を順番に紹介していきます。
ご自宅やご自分の端末で、ぜひご覧ください。
パラサイト 半地下の家族
2020年のアカデミー賞で外国語映画として史上初となる作品賞を受賞した歴史的映画。
韓国での貧富の差を描いた作品なんだけど、ラストが衝撃すぎて後にひきずるぐらい
単に「話題作だから」というだけでなく、間違いなく、ストーリー的にも一見の価値あり。
この映画は「問題作」という感じで、「差別と立ち向かう」といった風情ではないので、「勇気をもらえる映画」という雰囲気ではないですね
ストーリーは最初から最後まで息つく間もない展開で、最後の方には衝撃的な結末がまっている。貧富の差をめぐる問題を考えるきっかけにもなるし、一見の価値あり。ストーリーも描写もけっこうずっしり重いので、心身ともに体調が万全のときに観たほうがいいかもね
「広い世界を知ってもらいたい」という点では子どもにも観せたいところだけど、いかんせん刺激が強すぎるかも。いちど親だけで観てみて、それでも「観せたい」と思えるなら観せたらいいよ!
ハリエット
人を人とも思わない扱いをするアメリカ南部の無慈悲な奴隷制が映画のテーマ。
奴隷制は歴史の話だと思いがちだけど、人種差別の問題はいまの社会にも根強く残っているからね。この時代に生きる者として、ぜったいに観ておくべき映画だよ
主役のシンシア・エリボ氏はミュージカル女優。彼女のうたう主題歌は低音ボイスで心に響きます
アメリカの奴隷制の知識がないと少し映画に入りにくいという面はあるけれど、命からがら追っ手から逃げ、差別にめげず同胞を助けるため人生をささげた彼女の生き様に心が震えてくるよね
上に書いたように話がちょっと難しいけど、この広い世の中でいったいどんなことが起きていたのか、子どもたちにも知ってもらいたい。観てほしい映画だよ
ビリーブ 未来への大逆転
弁護士として性差別の撤廃に尽力したルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg)氏。
若いころは自らも差別と闘い、米最高裁判事を務めた晩年はリベラル派判事の代表的存在としてアメリカ社会で大きな影響力を持ち、2020年に惜しまれつつ亡くなった彼女の実話に基づく映画。
女性だけでなく、男性にとっても観るべき映画。自分の信念を貫く尊さをあらためて考えさせられる映画だよ
さまざまな差別にめげずに死ぬまで闘い続けた彼女の人生をみていると、ささいなことで悩んでいるのが馬鹿らしくなってきます
いやー、まだまだ女性差別が激しかったであろう当時の司法界で、あれだけ意思を曲げずに女性が活躍したんだから、そうとうな意思の強さだよね。悩みごとがあって自分の意思が揺らいでいる人には、ぜひおすすめする映画だよ
性にせよ、人種にせよ、実力があるのに能力とは全く別の理由で活躍できないなんて本当に悔しいよね。社会にはそういう現実もあるということも子どもたちには知ってほしいし、負けずに成功した人もいるってことも、なおさら知ってほしいよね
マンデラ 自由への長い道
南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)撤廃に人生を捧げたネルソン・マンデラ氏の自伝の映画化。
私たちがこの映画をみた2020年は米国発の人種差別反対運動「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命も大事だ)」が注目された年。
アパルトヘイトも人種差別を象徴するテーマだからね。家族の関心も高かったので、観てみたよ
27年も収監されながら前を向き続けたマンデラ氏の生き様に勇気をもらえそうですよね
世界各地で、いまだなくならない人種差別問題。その一つの象徴だったのがアパルトヘイト問題で、生涯をかけてあらがい続けたのがマンデラ氏だよね。彼の人生に学ぶことは多い。でも濃密な人生を短い時間に詰め込みすぎたきらいがあるかなあ
グローバルな時代になるにつれ、今の子どもたちも将来的に海外で働くケースが増えるよね。そうすると、やっぱり差別を受ける機会があるかもしれない。もちろん差別する側に回ってしまうリスクもある。だから、差別と闘ったマンデラ氏の人生を観て、なにかを感じ取ってもらいたいよね
黒い司法 0%からの奇跡
米国で冤罪(えんざい)の死刑囚を支援するために奮闘する弁護士の実話を映画化したヒューマンドラマ。
人は人を、かくも残酷に差別できるのか―。
この世界に生きる1人の人間として、絶対にみてほしい映画です。
「真実」と「希望」のために困難に立ち向かっていく主人公たちの姿に勇気づけられたよ!
高いハードルに直面してもあきらめない姿は子どもたちにも観せたいところだよね。テーマが少し難しいけど、そこはボクたち親が解説すれば大丈夫
スキャンダル
米国のテレビ業界で実際におきた女性差別&セクハラ問題を取り上げた映画。
昔の話かと思いきや、なんと2016年の出来事が舞台。こんな下品なセクハラ事件がいまだに起きているなんてガッカリだよね
理不尽なセクハラに毅然と立ち向かう女性たちの姿が描かれているんですね
どこの企業でも同じなんだろうけど、権力にこびる人がいる一方、セクハラやパワハラにあらがう女性たちの勇気に身が引き締まる思いになる。下品なセクハラの描写にげんなりするけど、それを補ってあり余るほどの勇気をもらえるよ
セクハラの描写も、子どもがみてもギリギリ大丈夫な感じの過激さなので、ぜひとも子どもたちにも観てもらいたい映画だよ。遠いむかしの話でなく、2016年の話だからね。まだまだ世の中には差別がはびこっているんだよね…
ヘアスプレー
アメリカの首都ワシントン郊外の1960年代のボルティモアを舞台にした青春映画。
同名のブロードウェイ・ミュージカルを映画化したものなので基本的にミュージカル仕立ての楽しい映画なのですが、中身は当時の「人種差別や外見差別への抵抗」をテーマにした意義深い映画でもあります。
楽しくて、それでいて考えされられて、ときおりしんみり考えされる良作だよ
わが家の感想と評価をかんたんにお伝えします。
「ミュージカル映画の軽やかさや楽しさ」と「差別問題を扱う重厚さ」を兼ね備えた傑作
もともとはロンドンのウェストエンドでミュージカル版を観る前の予習として自宅で観たんだけど、主人公の愛くるしさと意思の強さにも惹かれて最後まで楽しめたよ
「世界はどんどん変化している」「人と違うのがいい」「生きる喜びにハロー」などなど、メッセージは目新しいものではないんだけど、映画のテーマやストーリーとマッチしていて自然と心に突き刺さる感じだったよ
映画の途中で主人公の両親が二人でうたう場面はわれわれアラフィフ世代にも響く内容。たがいに年を取って衰えていっても、老いも含めて相手のよさを確かめ合うような歌詞になっていて、しんみり聴いていたよ
人種差別問題自体は難しい話だけど、ミュージカルタッチで親しみやすい雰囲気だから子どもたちでもすんなり入ってこられる映画だよ
人種差別だけでなく、主人公をみても分かる通り、見た目による差別への抵抗もテーマになっているので、学校や放課後の活動にも当てはまる身近なテーマという点もいいよね
どんな困難があっても、他人がとやかく言ったとしても「自分の正しいと思う道を進め」というメッセージが映画に込められているんだ。映画を貫くこのポジティブなトーンも、お子さまを持つアラフィフ世代にぜひともみてもらいたいと思う大きな理由だよ
まとめ
この記事では、人種差別や性差別など、いまも残る差別問題をテーマにした映画を紹介してきました。
どの映画も実際に妻や子どもたちと観て、みなさんにおすすめしたい作品ばかりです!
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