実際に起きた史実にもとづいて描かれた映画に興味があるんだけど、いい映画がないかなあ
おすすめの映画を紹介するね
【この記事で伝えたいこと】
- 史実をもとに描かれたノンフィクション的な映画をわが家の5段階評価つきで紹介
- それぞれの映画のレビューや無料動画情報をまとめた記事の紹介
うちは自宅のテレビで家族といっしょに映画を楽しむことがほとんどだよ。出かけなくてすむから便利だよね
おすすめの作品を順番に紹介していきます。
ご自宅やご自分の端末で、ぜひご覧ください。
女王陛下のお気に入り
18世紀のイングランド王室を舞台にした濃厚な人間ドラマを描いた傑作。
タイトルのとおり、女王の「お気に入りの座」をめぐる駆け引きがリアルで恐ろしい…。
映画の前評判を知らず「王室の生活をちらりと覗いてみたいな」というぐらいの軽い気持ちで観はじめたら、シリアスな愛憎劇で、最後まで目が離せない展開だったよ
本当にあった話をもとに描かれているんですものね。権力や愛情をめぐる激しい嫉妬は、いつの時代にもあったということですね
いい意味で期待を裏切る作品だったよ。王室の生活を垣間見るという点でも興味深いけど、やっぱりドロドロの人間関係が興味深い。見応え充分。ネタバレになるので詳しくは話さないけど、作品のある側面から人によっては何とも言えない気分になる可能性はあるかな。なので疲れているときや、気分が落ち込んでいるときには観ない方がいいかも
特定の性的志向が描かれているので、子どもと観るのは敷居が高いかなあ。いちど親だけで観てみて、教育的観点などから「子どもと一緒に観てもいいかな」と思えたら、もういちど一緒に観たらいいんじゃないかな
工作 黒金星と呼ばれた男
北朝鮮の核開発をめぐって緊迫した1990年代の朝鮮半島が舞台。
韓国側スパイによる緊迫感あふれるサスペンスなのですが、観る前と観た後とでは、すこし「印象が異なる」というのが正直な感想。
「サスペンス」+「ヒューマンドラマ」という感じかな。くわしくは観てのお楽しみ!
スパイ映画ならではサスペンスは心底ドキドキするしびれる展開だし、ヒューマンドラマの方も本当にほっこりする内容。しかも主人公の韓国側スパイと北朝鮮側のキーマンがそれぞれ自分の確固たる信念をもっていて、それを貫こうとするさまに力をもらえること間違いなし!
北朝鮮の南北問題は少し複雑なので、話についてくるのは少し難しいかもね。もちろんこの分野に興味のあるお子さんだったら、とても興味深い映画であることは間違いないよ
ビリーブ 未来への大逆転
弁護士として性差別の撤廃に尽力したルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg)氏。
若いころは自らも差別と闘い、米最高裁判事を務めた晩年はリベラル派判事の代表的存在としてアメリカ社会で大きな影響力を持ち、2020年に惜しまれつつ亡くなった彼女の実話に基づく映画。
女性だけでなく、男性にとっても観るべき映画。自分の信念を貫く尊さをあらためて考えさせられる映画だよ
さまざまな差別にめげずに死ぬまで闘い続けた彼女の人生をみていると、ささいなことで悩んでいるのが馬鹿らしくなってきます
いやー、まだまだ女性差別が激しかったであろう当時の司法界で、あれだけ意思を曲げずに女性が活躍したんだから、そうとうな意思の強さだよね。悩みごとがあって自分の意思が揺らいでいる人には、ぜひおすすめする映画だよ
性にせよ、人種にせよ、実力があるのに能力とは全く別の理由で活躍できないなんて本当に悔しいよね。社会にはそういう現実もあるということも子どもたちには知ってほしいし、負けずに成功した人もいるってことも、なおさら知ってほしいよね
ハリエット
人を人とも思わない扱いをするアメリカ南部の無慈悲な奴隷制が映画のテーマ。
奴隷制は歴史の話だと思いがちだけど、人種差別の問題はいまの社会にも根強く残っているからね。この時代に生きる者として、ぜったいに観ておくべき映画だよ
主役のシンシア・エリボ氏はミュージカル女優。彼女のうたう主題歌は低音ボイスで心に響きます
アメリカの奴隷制の知識がないと少し映画に入りにくいという面はあるけれど、命からがら追っ手から逃げ、差別にめげず同胞を助けるため人生をささげた彼女の生き様に心が震えてくるよね
上に書いたように話がちょっと難しいけど、この広い世の中でいったいどんなことが起きていたのか、子どもたちにも知ってもらいたい。観てほしい映画だよ
マンデラ 自由への長い道
南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)撤廃に人生を捧げたネルソン・マンデラ氏の自伝の映画化。
私たちがこの映画をみた2020年は米国発の人種差別反対運動「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命も大事だ)」が注目された年。
アパルトヘイトも人種差別を象徴するテーマだからね。家族の関心も高かったので、観てみたよ
27年も収監されながら前を向き続けたマンデラ氏の生き様に勇気をもらえそうですよね
世界各地で、いまだなくならない人種差別問題。その一つの象徴だったのがアパルトヘイト問題で、生涯をかけてあらがい続けたのがマンデラ氏だよね。彼の人生に学ぶことは多い。でも濃密な人生を短い時間に詰め込みすぎたきらいがあるかなあ
グローバルな時代になるにつれ、今の子どもたちも将来的に海外で働くケースが増えるよね。そうすると、やっぱり差別を受ける機会があるかもしれない。もちろん差別する側に回ってしまうリスクもある。だから、差別と闘ったマンデラ氏の人生を観て、なにかを感じ取ってもらいたいよね
ジョーンの秘密
スパイ容疑でイギリス当局に逮捕された80代の元研究者の数奇な実話。
スパイ容疑とはいえ、原爆が人類社会にもたらす影響力の大きさを考え、心の葛藤を抱えながら自分の意思にもとづき行動した女性を描いた映画。見応えがあったよ
とはいえ原爆の情報というのは国家の最高機密ですからね、鋼(はがね)の意思をもっていないと貫き通せないでしょうね。悩んでいる人の背中を押してくれそうな映画です
第二次大戦時の時代背景を知っていないと、話についていくのが少し大変かな。主人公のまわりの人間関係も、ふつうの人にはさっと頭に入ってこないかな。そうした点を差し置いても、自分にとっての「正義」とは何かを考えるきっかけになる力強い映画だよ
戦時中の米ソ関係に興味や関心があれば別だけど、ちょっと子どもがみるには話が難しいかもね。でも広島や長崎への原爆投下につながる背景が描かれている映画という点では、やっぱり子どもたちにも観てもらいたいよね
黒い司法 0%からの奇跡
米国で冤罪(えんざい)の死刑囚を支援するために奮闘する弁護士の実話を映画化したヒューマンドラマ。
人は人を、かくも残酷に差別できるのか―。
この世界に生きる1人の人間として、絶対にみてほしい映画です。
「真実」と「希望」のために困難に立ち向かっていく主人公たちの姿に勇気づけられたよ!
高いハードルに直面してもあきらめない姿は子どもたちにも観せたいところだよね。テーマが少し難しいけど、そこはボクたち親が解説すれば大丈夫
Fukushima 50
2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故がテーマ。
未曾有の歴史的事の関係者があの日、どのように対応したのか。
俳優陣が豪華すぎてリアルな感じが薄れた印象がなくはないんだけど、日本人として、やっぱり観ておかなければならない映画だよね
命を懸けてでも原発と近隣住民を守ろうとした作業員のかたがたの勇気に、見えない力を分けてもらえそうな気がします
細かいことはさておき、基本的に史実にもとづいて描かれた映画なんだよね。なので、いやでも歴史に残るであろう日本の大事件を必ず観ておく必要があるよね。ただ、主人公が大物すぎて、すこしリアリティに欠けてしまってみえるのが残念
原発事故のことを知らないお子さんも多いと思うので、いつどこで何が起きたのか、映像とともに知ってもらえるから貴重な映画だよね
スキャンダル
米国のテレビ業界で実際におきた女性差別&セクハラ問題を取り上げた映画。
昔の話かと思いきや、なんと2016年の出来事が舞台。こんな下品なセクハラ事件がいまだに起きているなんてガッカリだよね
理不尽なセクハラに毅然と立ち向かう女性たちの姿が描かれているんですね
どこの企業でも同じなんだろうけど、権力にこびる人がいる一方、セクハラやパワハラにあらがう女性たちの勇気に身が引き締まる思いになる。下品なセクハラの描写にげんなりするけど、それを補ってあり余るほどの勇気をもらえるよ
セクハラの描写も、子どもがみてもギリギリ大丈夫な感じの過激さなので、ぜひとも子どもたちにも観てもらいたい映画だよ。遠いむかしの話でなく、2016年の話だからね。まだまだ世の中には差別がはびこっているんだよね…
バイス
アメリカのブッシュ(子)政権に君臨し、アメリカ史上もっとも権力を握った副大統領と称されるディック・チェイニー氏の生涯を描いた問題作。
アメリカをイラク戦争に導いた黒幕といわれる人物だよね。ブッシュ政権時代の外交政策の実権を握っていたというから、その内幕をみてみたいと思わない??
イラク戦争開戦のきっかけとなった幻の「イラクによる大量破壊兵器保有」情報をめぐるゴタゴタも映画で描かれているんですよね
普通ならアメリカの副大統領だから映画の主人公にはならないんだろうけど、チェイニー氏は「史上最強の副大統領」とまで言われた人だから、当時の特異な権力構造を映画をつうじて知るのは興味深いよね。歴史的にも重要なテーマだと思うけど、イラク戦争開戦の背景をまったく知らない人だと少し映画に入り込みにくいかも
超大国アメリカの権力構造や、世の中には保身に走る政治家もいるということを子どもたちに知ってもらう上でも貴重な映画。ある程度の知識があるなら、ぜひ観てほしいよね
アルゴ
イランで実際に起こったアメリカ大使館人質事件の救出作戦を描く極上のサスペンス映画。
これはね、本当に手に汗握る展開。これが実話だというのだから、外交の世界っていうのは恐ろしいよね
アカデミーで作品賞など3部門を受賞しています。評価も高いですよね
わが家の感想と評価をかんたんにお伝えします。
事実に基づく映画なのでリアリティが半端なく、ストーリーも映画の世界に引き込まれるような展開で、最後の最後まで目が離せない感じ
そもそもの実話自体が小説みたいな内容だし、映画のつくりもよく、歴史をしるうえでも、娯楽としての映画を楽しむうえでも、いちど観て損はしないよ
小学生の息子は「今までみた映画で最高」ではないものの「ドキドキして面白くていい映画だった」と絶賛
アメリカとイランの歴史的対立が背景にあって難しい内容ではあるけれど、映画としてのストーリー展開がスリリングなので楽しめたみたい
「アメリカもイランも両方よくないところがある」と中立的な意見で、息子の意見そのものも興味深かった
まとめ
この記事では、史実にもとづいたストーリーを映画化した作品を紹介してきました。
フィクションを楽しむのもいいけど、映画を通じてリアルなノンフィクションから学びたい時もあるよね
どの映画も実際に妻や子どもたちと観て、みなさんにおすすめしたい作品ばかりです!
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