気分が落ち込んでいるんだけど、気持ちを奮い立たせてくれるような映画がないかなあ
そんなときにおすすめの映画を紹介するね
【この記事で伝えたいこと】
- 落ち込んでいるときにぴったりの映画を紹介
- それぞれの映画のレビューや無料動画情報をまとめた記事の紹介
うちは自宅のテレビで家族といっしょに映画を楽しむことがほとんどだよ。出かけなくてすむから便利だよね
おすすめの作品を順番に紹介していきます。
ご自宅やご自分の端末で、ぜひご覧ください。
黒い司法 0%からの奇跡
米国で冤罪(えんざい)の死刑囚を支援するために奮闘する弁護士の実話を映画化したヒューマンドラマ。
人は人を、かくも残酷に差別できるのか―。
この世界に生きる1人の人間として、絶対にみてほしい映画です。
「真実」と「希望」のために困難に立ち向かっていく主人公たちの姿に勇気づけられたよ!
高いハードルに直面してもあきらめない姿は子どもたちにも観せたいところだよね。テーマが少し難しいけど、そこはボクたち親が解説すれば大丈夫
マンデラ 自由への長い道
南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)撤廃に人生を捧げたネルソン・マンデラ氏の自伝の映画化。
私たちがこの映画をみた2020年は米国発の人種差別反対運動「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命も大事だ)」が注目された年。
アパルトヘイトも人種差別を象徴するテーマだからね。家族の関心も高かったので、観てみたよ
27年も収監されながら前を向き続けたマンデラ氏の生き様に勇気をもらえそうですよね
世界各地で、いまだなくならない人種差別問題。その一つの象徴だったのがアパルトヘイト問題で、生涯をかけてあらがい続けたのがマンデラ氏だよね。彼の人生に学ぶことは多い。でも濃密な人生を短い時間に詰め込みすぎたきらいがあるかなあ
グローバルな時代になるにつれ、今の子どもたちも将来的に海外で働くケースが増えるよね。そうすると、やっぱり差別を受ける機会があるかもしれない。もちろん差別する側に回ってしまうリスクもある。だから、差別と闘ったマンデラ氏の人生を観て、なにかを感じ取ってもらいたいよね
Fukushima 50
2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故がテーマ。
未曾有の歴史的事の関係者があの日、どのように対応したのか。
俳優陣が豪華すぎてリアルな感じが薄れた印象がなくはないんだけど、日本人として、やっぱり観ておかなければならない映画だよね
命を懸けてでも原発と近隣住民を守ろうとした作業員のかたがたの勇気に、見えない力を分けてもらえそうな気がします
細かいことはさておき、基本的に史実にもとづいて描かれた映画なんだよね。なので、いやでも歴史に残るであろう日本の大事件を必ず観ておく必要があるよね。ただ、主人公が大物すぎて、すこしリアリティに欠けてしまってみえるのが残念
原発事故のことを知らないお子さんも多いと思うので、いつどこで何が起きたのか、映像とともに知ってもらえるから貴重な映画だよね
ハリエット
人を人とも思わない扱いをするアメリカ南部の無慈悲な奴隷制が映画のテーマ。
奴隷制は歴史の話だと思いがちだけど、人種差別の問題はいまの社会にも根強く残っているからね。この時代に生きる者として、ぜったいに観ておくべき映画だよ
主役のシンシア・エリボ氏はミュージカル女優。彼女のうたう主題歌は低音ボイスで心に響きます
アメリカの奴隷制の知識がないと少し映画に入りにくいという面はあるけれど、命からがら追っ手から逃げ、差別にめげず同胞を助けるため人生をささげた彼女の生き様に心が震えてくるよね
上に書いたように話がちょっと難しいけど、この広い世の中でいったいどんなことが起きていたのか、子どもたちにも知ってもらいたい。観てほしい映画だよ
ビリーブ 未来への大逆転
弁護士として性差別の撤廃に尽力したルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg)氏。
若いころは自らも差別と闘い、米最高裁判事を務めた晩年はリベラル派判事の代表的存在としてアメリカ社会で大きな影響力を持ち、2020年に惜しまれつつ亡くなった彼女の実話に基づく映画。
女性だけでなく、男性にとっても観るべき映画。自分の信念を貫く尊さをあらためて考えさせられる映画だよ
さまざまな差別にめげずに死ぬまで闘い続けた彼女の人生をみていると、ささいなことで悩んでいるのが馬鹿らしくなってきます
いやー、まだまだ女性差別が激しかったであろう当時の司法界で、あれだけ意思を曲げずに女性が活躍したんだから、そうとうな意思の強さだよね。悩みごとがあって自分の意思が揺らいでいる人には、ぜひおすすめする映画だよ
性にせよ、人種にせよ、実力があるのに能力とは全く別の理由で活躍できないなんて本当に悔しいよね。社会にはそういう現実もあるということも子どもたちには知ってほしいし、負けずに成功した人もいるってことも、なおさら知ってほしいよね
工作 黒金星と呼ばれた男
北朝鮮の核開発をめぐって緊迫した1990年代の朝鮮半島が舞台。
韓国側スパイによる緊迫感あふれるサスペンスなのですが、観る前と観た後とでは、すこし「印象が異なる」というのが正直な感想。
「サスペンス」+「ヒューマンドラマ」という感じかな。くわしくは観てのお楽しみ!
スパイ映画ならではサスペンスは心底ドキドキするしびれる展開だし、ヒューマンドラマの方も本当にほっこりする内容。しかも主人公の韓国側スパイと北朝鮮側のキーマンがそれぞれ自分の確固たる信念をもっていて、それを貫こうとするさまに力をもらえること間違いなし!
北朝鮮の南北問題は少し複雑なので、話についてくるのは少し難しいかもね。もちろんこの分野に興味のあるお子さんだったら、とても興味深い映画であることは間違いないよ
スキャンダル
米国のテレビ業界で実際におきた女性差別&セクハラ問題を取り上げた映画。
昔の話かと思いきや、なんと2016年の出来事が舞台。こんな下品なセクハラ事件がいまだに起きているなんてガッカリだよね
理不尽なセクハラに毅然と立ち向かう女性たちの姿が描かれているんですね
どこの企業でも同じなんだろうけど、権力にこびる人がいる一方、セクハラやパワハラにあらがう女性たちの勇気に身が引き締まる思いになる。下品なセクハラの描写にげんなりするけど、それを補ってあり余るほどの勇気をもらえるよ
セクハラの描写も、子どもがみてもギリギリ大丈夫な感じの過激さなので、ぜひとも子どもたちにも観てもらいたい映画だよ。遠いむかしの話でなく、2016年の話だからね。まだまだ世の中には差別がはびこっているんだよね…
ロング・ショット
「才色兼備の国務長官」と「一見ダサめの記者」との恋愛を軽めのタッチで描いたラブコメディ。
とにかく明るい雰囲気の映画で気分を上げるのに最適です。
それでいてヒューマンドラマの色彩もちりばめられていて、ところどころ「ほろり」ときます。
「ラブコメディー」+「ヒューマンドラマ」という感じかな。くわしくは観てのお楽しみ!
なんと言っていいんだろう、肩ひじ張って観る映画ではないので満点をつける感じでもないんだけど、くすっと笑えるコメディーなのに、最後はじーんとくる感じ。全体的に完成度が高いんだよなあ。元気がないときに観るといいよ
イチャイチャする場面が結構あるので、子どもと一緒に観るとちょっと気まずいかもね
ジョーンの秘密
スパイ容疑でイギリス当局に逮捕された80代の元研究者の数奇な実話。
スパイ容疑とはいえ、原爆が人類社会にもたらす影響力の大きさを考え、心の葛藤を抱えながら自分の意思にもとづき行動した女性を描いた映画。見応えがあったよ
とはいえ原爆の情報というのは国家の最高機密ですからね、鋼(はがね)の意思をもっていないと貫き通せないでしょうね。悩んでいる人の背中を押してくれそうな映画です
第二次大戦時の時代背景を知っていないと、話についていくのが少し大変かな。主人公のまわりの人間関係も、ふつうの人にはさっと頭に入ってこないかな。そうした点を差し置いても、自分にとっての「正義」とは何かを考えるきっかけになる力強い映画だよ
戦時中の米ソ関係に興味や関心があれば別だけど、ちょっと子どもがみるには話が難しいかもね。でも広島や長崎への原爆投下につながる背景が描かれている映画という点では、やっぱり子どもたちにも観てもらいたいよね
エンド・オブ・キングダム
ロンドンに世界中の首脳が集まるなか、次から次へと名所がテロ犯に爆破されるありえない展開。
日本の首相役も被害にあってびっくり。最初から最後まで飽きずに観ることができる痛快アクション映画だよ
主役をはる無敵のシークレットサービスがアメリカ大統領を守るため、次から次へと悪役をやっつけていく王道のアクション映画。元気がないときとか、これ観たらスカッとするよ
大きな爆発とか銃を激しく撃ち合うシーンがあるので、そういうバイオレントな場面をみせたくない家族には不向きかも。とはいえ痛快なので、たまにはいいんじゃないかなあ
プーと大人になった僕
「くまのプーさん」に出てくる少年クリストファー・ロビンが大人になったあと、プーと奇跡的に再会したことから展開する感動的なストーリー。
大人になって忘れがちになっていた「大切なこと」を思い出すきっかけになるいい映画だよ
わが家の感想と評価をかんたんにお伝えします。
児童小説「くまのプーさん」やディズニーの世界観を保ったまま、大人がみても、忙しい毎日の中で忘れがちだった「人生における大切なもの」を思い出させてくれる温かい映画
ありえない設定ではあるけれど、とくに毎日の仕事や勉強で忙しいかたに観てもらいたい映画だよ
とにかく映画に出てくるプーが愛おしい。ふだんはクールな感じの中学生の娘も、ところどころで「かわいい!」「かわいそう!」と思わず漏らしてしまうほど。
映画の大きなテーマは「『人生の大切なもの』を大人に思い出してもらう」ということだと思うけど、子どもたちも何かを感じ取ってくれるんじゃないかな
アメリ
周りの他人のことを少しでも幸せにしたいと考えるフランスの女性「アメリ」を主人公とする、ほっこり恋愛映画。
映像がスタイリッシュで、アコーディオンを基調としたノスタルジックな音楽も心地よく、とっても素敵な映画だよ
わが家の感想と評価をかんたんにお伝えします。
いかにもフランス映画というか、ひとの心の内面を説明なく描写するようなところが多く、やや難解な面もあったけれど、他人(といっても良心的な他人)を少しでも幸せにしてあげようと行動するアメリの姿に観ていて心がほっこりするよ
音楽がこれまたフランスっぽいアコーディオンの音色が映画を通して流れていて、とっても落ち着ける。フランスを旅行したことがある人なら特に居心地がよいはず
鮮やかな赤色を基調としたアメリの自宅を中心に、画面の色彩がとてもビビッドでとってもクール。それでいてモンマルトルなどパリの情景はやや赤みがかった色彩を帯びていて、クラシックな雰囲気も漂っていてうっとりするよ
映画にはやや残酷なシーンや少し大人な描写も出てくるので、小さなお子さんが観る映画としては少しそぐわないかも
あと全編フランス語なので基本的には日本語字幕で映画を観ることになるんだ。さきほどもお伝えしたように、内面描写や人間関係が少し難解なので、フランス語が堪能なお子さんでもなければ字幕だけでストーリーについていくのは少しハードルが高い気がするかな
ああ
ヘアスプレー
アメリカの首都ワシントン郊外の1960年代のボルティモアを舞台にした青春映画。
同名のブロードウェイ・ミュージカルを映画化したものなので基本的にミュージカル仕立ての楽しい映画なのですが、中身は当時の「人種差別や外見差別への抵抗」をテーマにした意義深い映画でもあります。
楽しくて、それでいて考えされられて、ときおりしんみり考えされる良作だよ
わが家の感想と評価をかんたんにお伝えします。
「ミュージカル映画の軽やかさや楽しさ」と「差別問題を扱う重厚さ」を兼ね備えた傑作
もともとはロンドンのウェストエンドでミュージカル版を観る前の予習として自宅で観たんだけど、主人公の愛くるしさと意思の強さにも惹かれて最後まで楽しめたよ
「世界はどんどん変化している」「人と違うのがいい」「生きる喜びにハロー」などなど、メッセージは目新しいものではないんだけど、映画のテーマやストーリーとマッチしていて自然と心に突き刺さる感じだったよ
映画の途中で主人公の両親が二人でうたう場面はわれわれアラフィフ世代にも響く内容。たがいに年を取って衰えていっても、老いも含めて相手のよさを確かめ合うような歌詞になっていて、しんみり聴いていたよ
人種差別問題自体は難しい話だけど、ミュージカルタッチで親しみやすい雰囲気だから子どもたちでもすんなり入ってこられる映画だよ
人種差別だけでなく、主人公をみても分かる通り、見た目による差別への抵抗もテーマになっているので、学校や放課後の活動にも当てはまる身近なテーマという点もいいよね
どんな困難があっても、他人がとやかく言ったとしても「自分の正しいと思う道を進め」というメッセージが映画に込められているんだ。映画を貫くこのポジティブなトーンも、お子さまを持つアラフィフ世代にぜひともみてもらいたいと思う大きな理由だよ
まとめ
この記事では、落ち込んだときや、何かに悩んで自分の意思が揺らいでいるときに観て、自分の気分を上げるのに適した映画を紹介してきました。
どの映画も実際に妻や子どもたちと観て、みなさんにおすすめしたい作品ばかりです!
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